舟を編む / 三浦しをん
読みたいと思ったのは映画のポスターを見たときです。
舟なのに編む?だけども、辞書を作る話?
3つのキーワードがどのように取り扱われているのかとても興味が湧きました。
はじめに映画のポスターを見たため、若い男女が中心なんだろうと思っていたのですが、これ、主人公は男性一人ですね。
そして、主人公はポスターに乗っているようなさわやかイケメンではありません。
服装にも気を使わないだらしない人で、挙動不審などと言われるような人です。
ただ辞書に対する情熱は強く、その情熱で多くの人を励まし勇気づけます。
この男性が辞書作りに参加するあたりが7割。途中はすっ飛ばして辞書が完成するあたりのお話が残り3割といった構成になっています。
この本を読む途中に、本の表紙や裏を確認して月のマークを探したのは私だけではないはずです。
完成した辞書を自分手に持っているような印象が残りました。
このやり方はイイですね。
読了後は、普段何気なく使っている言葉を大事にしようと思いましたよ。
さすが本屋大賞。おすすめです。