沖縄の怖い話 琉球怪談物語集 / 小原猛
沖縄と言えばユタ。
私の知人にも沖縄出身の人がいて、興味があって詳しく聞いていたら本人には煙たがられるわ、周りからは引かれるわで、なかなか教えてもらえない。
どうやら最近は商売目的のなんちゃってユタも多いみたいですね。
そういったまがい物が原因で、シャーマン文化が廃れるのはとても寂しく思います。
さて、そんな思いもあり、とても楽しみに沖縄の怪談を手に取ったのですが使われている言葉や設定が沖縄っぽいものの、どこかで聞いたことがある怖い話でしかありませんでした。
憑いているものが見えるとか、1年後に海岸で見つかるけれどもそれまでの記憶が全くないなど眉唾ものです。
もう少しユタに踏み込んだお話を期待したので、ちょっと不満足なのですがタイトル通りと言ってしまえばそれまでなので、よく吟味をしなかった私が悪いですね。
ユタというのは沖縄の文化に深く根差したものと聞いています。
第2次世界大戦の死者が化けてでるとか、そんなものよりずっとまえからあるものだと思いますのでそのあたりも考慮にした怖い話がよかったな。
次はすこし、沖縄のユタの話をさがしてみようかな。