八日目の蝉 / 角田光代
映画にもなっているのは知っていたのですが、どんなものか読んでみました。簡単に言うと、家族のお話です。お母さんの子供に対する思いかなぁ~。
ですから本はどちらかと言うと女性向けです。どきどきするとか、悲しいとか、怖いとかそういうのではなくて、自分だったらこうするなと思いながら読み進めることができた本でした。
個人的には誘拐した主人公、誘拐された主人公ともにハッピーエンドで終わって欲しかったな。ちょっと悲しい終わり方だったと思います。
妻や子供の前では言えませんが、母親と比較して、父親である自分は自分の息子に対しての愛情が足りない気がするんだよね。
もちろんかわいいし、一緒に遊ぶのは楽しいし、叱るし、将来のことを考えてはいる。だけど、母親って言うのはそういうのを超越した存在だなぁと思う。
自分のおなかにいて、それから母乳で育てて、一緒にいる時間が長いからそうなるのかなぁ。でもそういったことだけじゃなくて、自分自身に何か不足しているものがあるような気がする。
自分の親はどうだったかなぁー。父と母の愛情が偏っていると思ったことはないから、同じくらいだったのかな。そうするとこれはおれ自身の問題か。
そんなことを考えてしまった1冊でした。