ネット・バカ / ニコラス・G・カー
『 Is Google Making us stupid?』というインパクトのある文言が本文中にありましたが、Googleの話と言うよりは、インターネット全般の話ですかね。
ネットサーフィンをしている間に読んだ記事などはほとんど頭に残っていません。
それは、思わずクリックしたくなるようなFlashコンテンツや、リンク、ツイッターのフォローやメールの新着情報など、中断する要素が余りにも多いため、その都度集中力が途切れてしまうからです。
ではネットサーフィンをやっているときに脳の状態がどのようになっているのでしょうか。
画面から刺激が絶えずあり、クリックする/しないなどの判断を瞬時に行う必要があるため、短期記憶のほうに処理が割り当てられているようです。
その結果、短期記憶から長期記憶に移動するプロセスがほとんど走らず、見たものをすぐに忘れてしまいます。
脳と言うのは非常に柔軟で、新しい刺激を受けるとそれがより早く処理できるように情報伝達の仕組みを自動的に変えることができます。
つまり、われわれの脳は無意識のうちにデジタル生活にフィットする脳に作りかえられます。
人間が深く物を考えるときは長期記憶をつかいます。つまり、物事を深く考えることができなくなり、短絡的な人間が増えてしまう・・・。
もっといろいろ細かいところもありましたが大雑把にはこんな感じの話です。確かにネットしてるときってあっという間に時間がすぎるんだけど、なーんにも残ってないよな。
もうネット無しの生活なんて考えられないから何とかうまく使えるようにならないといけないとおもいます。
ツイッターにmixiにブログにfacebook。
ちょっと気になるのはそういうのをやっていなければ非国民みたいな感じで話しかけてくる人がいることですかね・・・。個人的には「いまご飯食べたなう」ってつぶやいて何が面白いんだと思います。
すこし横道にそれてしまいました。
ちなみに、本はWebと違って広告などが入らないためこのような脳の変化は起こらないということです。本を読む習慣をもってて本当に良かった・・・。