ビックバン宇宙論 / サイモン・シン
サイモンシンはたぶん天才だと思う。暗号解読を呼んだときもそう思ったけど、とても難しい内容なのに、非常に分かりやすく解説してくれる。
もちろん、それをわかりやすく訳してくれる、訳者もすばらしいのでしょう。
彼は人に注目して科学の進化を伝えてくれます。
ビックバン関係の宇宙の本はこれまで何冊か読んでいるのですが、わかりやすさから考えたらこれが一番だと思います。古代からどのように宇宙について考えてきたかが述べられています。
だけどやっぱりビックバンは、自分の理解の範囲を超えているという感じです。
宇宙ができるときには爆発が起きて、その証拠に、遠くにある宇宙のほうが早く遠ざかっていて・・・。想像できないwww
この本を読んで最も勉強になったのは、水素やヘリウム以外の元素の作り方です。星が製造機だったなんてほんと宇宙ってすごいwスケールがヤバイ。
でも昔の人が天動説を支持したのって当然のことだと思う。どう考えても普通の人はそう考えるよね。そのほうが分かりやすいもん。
あと、この書籍で好きなところはは、哲学的な部分に触れているところ。「無知という山を登って、やっと上りきった所には神学者が座っていた。」こんな感じの文章があったが、うまいよなー、こういうの。
この本を読む前はビックバンを盲信していたけど、この本を読んでビックバンのあまりの難しさに、もしかすると違うんじゃないかと思ってきた。もちろんぜんぜんそんな知識なんてないから、ただの感覚だけど。
一部の人間しか理解できないことが真理ってことあるだろうか。なんかもっともっとシンプルな気がするんだけどな・・・。