いもじろうの読書ログ

人生最高の一冊が見つかるまで

ななつのこ / 加納 朋子

ななつのこ (創元推理文庫)

ななつのこ (創元推理文庫)

 

数日前に♪カラスなぜ泣くのという歌に出てくる七つの子についてのWikiを見ました。

歌の謎とされている「ななつのこ」が印象に残っていたので借りてみました。

いや~。おもしろかった。

1つのお話が本人の日常生活と、ななつのこという小説の話と、手紙という3つの構成になっているんだけども、うまいことまとまっているんですよね。これが。

現代的な文章ではないですが、古き良き時代というか明治や大正時代よりは最近の文学的な作品だと思います。

作中の小説の話が物語のどこに絡んでいるのかが正直な話わかりませんでした。複線とかではないみたいなんだけどな。でも違和感は全然なかったので、気にしなくていいのだろうか。

いずれにせよ時間をおいて次はもう少し味わって読みたい小説でした。作品中この人の本はほかにもあるのかな?今度あったらぜひ読んでみよう。