いもじろうの読書ログ

人生最高の一冊が見つかるまで

塩狩峠 / 三浦綾子

 

塩狩峠 (新潮文庫)

塩狩峠 (新潮文庫)

 

三浦氏の名前は書店に行くたびに目にとまっていたのですが、これまで読んだことはありませんでした。

ところが、最近になって母親がこの人の本をよく読んでいたのを突然思い出しました。それ以降機会があるときに少しずつ読むようにしています。

今回は有名な塩狩峠です。ご存知の通り、実話をもとに作られた小説です。有名な本ですので内容は省略しますが非常に面白く読むことができました。

出版当時はそんなことはなかったのでしょうが、全体的にレトロなイメージがあるので好きな方はオススメです。また、特に強調したいのが、現代の作家にはない読み味があるという点です。

この読み味をうまく説明することができればいいのですが、毎回これが難しくて・・・。この人の本は下から何かエネルギーが染みあがってくるようなそんな印象を受けました。

染み出るとはちょっと違います。下のほうからしみあがる感覚です。最近の著名な作者からは感じられない感覚ですね。

読んでおいて損はない本です。