その日のまえに / 重松清
重松清の本は結構読んでいます。泣きたい時にはやっぱりこの人の本ですね。
「しげちー今回も泣けるやつ一発頼むよ」と思いながらいつも読んでいます。今回はタイトルも装飾も泣けそうな1冊を選びました。
お母さんが亡くなるのは鉄板なのでずるいと言えばずるいのですが、この本も読んでいると涙がこぼれそうになって思わず上を見上げてしまいました。
電車の中で目を潤ませて天井を見上げるおっさんって・・・ちょっと気持ち悪いですね。でも、そうなっちゃうんだから仕方ない。
重松清の本って
- 何だかもどかしい
- 改善しようとなんとかがんばる
- 結局は変わらない
というパターンが多いと思っています。我々日常生活もこんな感じですよね。何とか変えようともがくのですが、結局は同じような事の繰り返し。
常に無常観が付きまとう。
実際はそんなことはなく、少しずつは変わっているのかもしれませんが、そう感じることが多いので余計に心にしみるのかもしれません。
田舎の両親や祖父母、自分の家族などが頭の中に浮かんできて、あらためてがんばらなきゃいけないなぁと思いました。
重松氏の本は何冊か友人に薦めてみたのですが、意外と反応が悪くいこともあります。やはり作家との相性があるんでしょうね。
初めて手に取った本が「流星ワゴン」だったのも良く覚えています。その本がきっかけで、はまってしまったお気に入りの作者の一人です。