いもじろうの読書ログ

人生最高の一冊が見つかるまで

カブール・ノート 戦争しか知らない子どもたち / 山本 芳幸

 

カブール・ノート 戦争しか知らない子どもたち

カブール・ノート 戦争しか知らない子どもたち

 

こういった本を読むといつも思うのだが、メディアで放送されていることが正しいとは限らないということだ。

特に日本で報道されているニュースは、かなり偏向報道されているよね。「アメリカは正義」というのを知らず知らずのうちにすりこまれている気がする。

アメリカの立場からでなく、その反対の立場からの情報はほとんどクローズアップされることがない。9.11についてはアメリカの人々の苦しみは報道されるが、報復攻撃を受けたアフガンの人々の姿は一切報道されない。

爆弾の下に、多くの犠牲者がいる。もちろん民間人もたくさんいる。小さな子供や老人だってたくさんいる。9.11のビルの中の人を想像できる人であれば、アフガンの爆弾の下にいる人も想像できるはず。書籍はいくつか出ているものがあるので、疑問に思った人はぜひ手に取ってみてほしい。

どちらかというと作者の身の回りの様子が書き綴ってあり日記的な要素が強い。実際の戦地では十分に情報が集まらず、現地で働いている人も十分理解できていないことが多いようだ。

書籍の内容は、アフガンやタリバンの話を中心に、現状がどのようになっているのかを書き連ねてありますが、「戦争しか知らない子供たち」というタイトルにしては、あまり子供がクローズアップされていない。