春琴抄 / 谷崎潤一郎
名作と言われるだけあって薄いにも関わらずずっしりと来る1冊です。
読み方は「しゅんきんしょう」でいいよな。赤い表紙でかなり強烈な印象を受けました。
師匠と弟子の関係となっていますが、個人的には幼馴染の恋愛小説と考えても良いのではないかと思います。
愛という言葉を使ってしまうとなんだか安っぽい感じになってしまいます。双方の執念といいますか、意地といいますか、献身的に尽くす男とそれを受け入れる女のお話です。
妊娠しちゃったり、手篭めにされたりしますが、最後まで2人の関係をしっかりと守っていきます。
それほど長い小説ではないので一気に読むことができます。読んでおいて損はない。いやむしろ読んどけよと言いたい1冊です。