永遠の仔〈上〉 / 天童荒太
以前から読みたいと思っていた本です。表紙の人形にインパクトがあったのと、仔という漢字を使っているあたりがいいじゃないですか。
しかも文字も小さいのでかなり読み応えがありそうです。
上巻では、少しずつ3人の触れられたくない過去があかされていきます。
虐待は一つのキーワードであることは間違いありませんが、3人はそれぞれ異なった種類の虐待を受けていたんだろうことが想像できます。
ジラフが受けていたのは暴力でしょう。モウルは育児放棄。優希についてはあまり記載されていません。
すぐに思いついたのが父親からの性的暴力ですが、作中は優しいお父さんという形で書かれているので、父親ではなく祖父とかからなのかもしれません。でも殺されるんだよなぁ。
母親からのモラハラなのでしょうか?。これについては下巻で明確にしてくれるはずです。
そして上巻半ばから人が殺される、つまりは殺人者が登場しますが、まだ誰かわからないようになっています。上巻だけで2名。下巻も少し被害者が出そうな雰囲気です。
深読みしなければ梁兵ということなんですが・・・。可能性として、3名が私刑としてやっているのかもしれません。
下巻は一気に読んでしまいそうな雰囲気です。