約束された場所で―underground 2 / 村上春樹
ちょっと古いのだが、この本は読んだことが無かったので手に取ってみた。
裏表紙を見ると、「オウム」のことらしかった。おもしろそうだったので読んでみたけど、なかなか考えさせられることが多かった。
オウムのもともとの考え方は仏教に依存しており、ざっと見た感じほとんど違和感はない。むしろあこがれる生き方でさえあると言える。
しかし、煩悩を徹底的に排除する=自分の意思をもたないというようにどこかで解釈されてしまったのではないかと思う。それと絶対帰依、つまり弟子は師匠に逆らえないということ。
この2つが合わさることにより、師匠(つまりは麻原)の言うことは聞くべきだとどこかで誤った認識をしてしまったのではないと思う。
サリンは決して許される話ではないが、あそこまでやってしまった、あるいはやらざるを得なかった「なにか」がちょっとわかった気がした。
俺も学生の時などにオウムの講義聴いていたら入信していたかもしれないなぁー。幸い、俺はケチなんで、金払うなんてとんでもないと思っただろうから大丈夫か。
煩悩ね~。強すぎるのは問題だけど、ちょっとくらいあるほうが人生楽しいとおもうけどなぁ。
もう昔の話になりつつあるオウム真理教について興味のある方は目を通してみたほうがいい。