いもじろうの読書ログ

人生最高の一冊が見つかるまで

恍惚の人 / 有吉佐和子

 

恍惚の人 (新潮文庫)

恍惚の人 (新潮文庫)

 

少し気になったので有吉氏の別の1冊も借りてみました。これは昭和57年の作品。もう30年以上の前の話なんだけど、今でも十分通じる内容になっています。

というか、当時すでに問題となっていた老人向けの問題は今は解決しているのだろうか・・・。私自身は、年をとって家族に嫌な顔されながら暮らすのは嫌です。

それだったらどっか静かなところでのんびり暮させてくれと思いますし、孤独死させてくれと思ってしまいます。

うちのばあちゃんもボケてしまって、もうずっと寝たきりになっている。俺らが行っても薄眼を開ける程度でなんの反応もない。

でも最近少し考え方が変わってきて、生きているだけでもうれしいなと思うようになった。

植物状態になった人間を生かしておくのは自分自身のためなんですよね。

ただ、介護疲れで殺してしまう気持ちは両親を見ていて想像がつく。安楽死という選択ができればよいのに。