いもじろうの読書ログ

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金子さんの戦争―中国戦線の現実 / 熊谷伸一郎

 

金子さんの戦争―中国戦線の現実

金子さんの戦争―中国戦線の現実

 

 こちらも、実際に戦争を体験した人のインタビューをもとに作成された本。

それにしても金子さん謝りすぎ。中国でひどいことをしたのはわかるが、に本人だけのせいではないでしょうに。。。

人ごろしや強姦を「本人の意思」にするのか「命令で仕方なく」にするのかで戦争に行った人のその後の行動が大きく変わっている。

金子さんはきっと「自分の意思」と考えたのだろう。いろいろなところで謝罪もしている。

こういう人がいたから、いまたくさん戦争の資料が残っているんだろうな。

 

祖父は戦争について肝心なことはあまりしゃべらない。どのような考えを持っているのかは分からないが、正しいことをしたとは思っていないようだ。


戦時中、司令部は略奪や強姦はするなという命令を出していました。ですが、補給が全くない状態だったので「現地調達」せざるを得なかった。それが徐々にエスカレートしてこのような状況になったんでしょうね。

やられたほうはたまったもんじゃないが、俺が同じ立場になったら同じことをするかもしれない。もし仲の良かった友達が、直前の戦争で撃ち殺されてたりしたら・・・。

どんな理由があれ、戦争は反対。とにかく反対。