いもじろうの読書ログ

人生最高の一冊が見つかるまで

「社会的うつ病」の治し方 / 斎藤環

 

「社会的うつ病」の治し方―人間関係をどう見直すか (新潮選書)

「社会的うつ病」の治し方―人間関係をどう見直すか (新潮選書)

 

 うーん。これはちょっと・・・。タイトルに「治し方」と書いてあるのですからもう少し治療法に言及して欲しかったです。

社会的というタイトルもなんだかぼんやりとしていて少し疑問を感じます。

しかし、前半部分の知識的なところは「なるほど」と思うところがいくつかありました。

これまでとは少し目線を変えて書かれている点はとても面白く、勉強になりました。

個人的にはこういったメンタル系の病気には一般論は通用しないと思っています。

医者一人に対して患者一人にすれば治療できるかもしれませんが、それでは商売も成り立ちませんし、医療とはいえないと思います。

どんなに文明が発達しても、人口の数%はこういう人が必ずいるんですよね。

本人の治療も大切ですが、どのように付き合っていけばいいか、あるいは自分を守るかについての書籍があるとうれしいですね。