いもじろうの読書ログ

人生最高の一冊が見つかるまで

ストレンジ・デイズ / 村上龍

 

ストレンジ・デイズ (講談社文庫)

ストレンジ・デイズ (講談社文庫)

 

 実家に帰って本棚を整理していたら、ずいぶん前に読了した書籍が数冊見つかりました。

その中の1冊を再読です。

 

お金持ちのおじさんと若くてきれいな女性が主人公の作品は好きで、できればこうなりたいとつねづね思っているのですが、現実はなかなか・・・。

今回のおじさんは会社の代表取締役でベンツを所持し、妻も子供もいるよくある設定のお金持ちです。


若くてきれいな女性はトラックの運転手という少し変わった設定です。

コンビニでおじさんと出会ったことで、彼女の人生は変わってしまいます。

彼女の特技は他人を模倣するということ。相手をよく観察し、しぐさや行動や話し方を想像してそっくりそのまままねてしまうのです。

彼女を女優として成功させたいのか、自分のものにしておきたいのかおじさんがもやもやしながら物語は進み、終わります。

村上氏の作品は読み終わると体力を消耗する作品が多いのですが、これもなかなかハードな内容でした。

比較的薄いのですが、文字がびっしり書かれており、読みごたえがあります。

イン ザ・ミソスープと比較すると体力の消耗が少なかったので、比較的軽い感じのレビューとなりました。