いもじろうの読書ログ

人生最高の一冊が見つかるまで

モンスター / 百田尚樹

 

モンスター (幻冬舎文庫)

モンスター (幻冬舎文庫)

 

 永遠のゼロの感動冷めやらぬうちに、百田氏2作目の「モンスター」に手を出しました。

この本は本屋に並んでいた百田氏シリーズのうち、もっとも期待していた1冊です。

あらすじは、容姿に恵まれなかった女性が整形手術を繰り返してありえないくらいの美人になり、過去の人々に復讐するというものです。

美しく見える顔というテーマについて、かなり調査を行われたのでしょう。

細かい描写があるのですが、私が女性でないからか、どうもピンとこなかったです。

田舎に帰る、結婚して落ち着くなんてエンディングはないだろうと思っていましたので意外性は少なかったのですが、ラストへ向けての駆け上がっていく感はすばらしいですね。

永遠のゼロとはまったく異なったジャンルですが、私が共通項として感じたのは、表面に出ている気持ちとその人の本心は違うという点です。

特攻隊員も前向きな言葉を発言していましたが、本心は死にたくなかったでしょう。

この作品の主人公も、好きと言いながら好きじゃなかったり、嫌いと言いながらもそばにいて欲しかったり・・・。

女性はゼロよりこちらのほうが面白く感じるかもしれませんね。