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人生最高の一冊と一本が見つかるまで

友情 / 武者小路実篤

 

友情 (岩波文庫)

友情 (岩波文庫)

 

 私自身は間違いなく野島ですね。

さすがにここまでネチネチした感じはなかったと思いたいのですが、若いころはかなり痛い人間だったので・・・。

そのころにこの本を読んでいたらずいぶんと違っただろうなぁ。



男2人、女1名の三角関係のお話です。

野島  大宮-杉子 という図式で、野島が切り捨てられます。

大宮と杉子の結婚を聞いて、野島は大宮と仕事の上で勝負をしようと決心をするところで物語が終わっています。

この終わり方はとてもいいですねぇ。

野島を応援したくなりますし、自分自身も「よし頑張ろう」と思えてきます。



特筆したいのが、この時代の女性の心のつよさですね。

「凛としている」いう言葉は、この時代に強く生きた女性のためにあるのではないかと思います。

彼女達の表情やいでたちが目に浮かぶようです。

放浪記、堕落論、クラクラ日記、友情・・・。この頃の作品というのは現代の小説にはない雰囲気があってやめられなくなりますね。


次は熱狂的信者も多い、あの人の作品に決めてあります。楽しみです。