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人生最高の一冊と一本が見つかるまで

心にナイフをしのばせて / 奥野修司

 

心にナイフをしのばせて (文春文庫)

心にナイフをしのばせて (文春文庫)

 

 これはとある少年犯罪の被害者のその後の生活がつづられているものです。

寡黙な父親と愛情を持って息子を育ててきた母親。

 

そして優秀な長男に劣等感を感じながらも道を踏み外すことなく生きてきた長女。

直接の被害者となるのは息子です。
彼の死をきっかけに、家庭は崩壊に向かいます。


長女の自傷。母親の睡眠薬常用。異常な長時間睡眠、そして度重なる自殺未遂。


危うい橋を渡りながらも、何とか日常生活がおくれるようになったとたんにそれまでじっと我慢し続けてきた父親に癌が見つかる。



私が同じ立場になったら、とてもこの父親のような役目は果たせなかったのではないかと思います。


なにより信じがたいのが、加害者のその後です。

新しい名前と経歴をもらって弁護士に。結婚し子供が生まれ、過去の事はすっかり忘れて生活をしている・・・。

少年法はやっぱり軽すぎますよ。どう考えてもおかしい。私の子供が殺されたら、金銭的な償いはいらないから加害者を同じ目に合わせてやりたい。