ゼニの人間学 / 青木雄二
ナニワ金融道の作者のゼニにまつわる考察になります。いろいろな裏事情を交えながらゼニの話が続きます。
本文中にもありましたが、ここまで書いているとこの本を利用して悪用する人が出てきそうな気もします。
私も、学校でお金の話をもっとしたほうがいいと思います。
貯金については教えてくれるのかもしれませんが、クレジットカードの話や借金をすると利子がつくという話はなぜ学校でしてくれないのでしょうか?
株や仮想通貨、ネズミ講やフィッシング詐欺なども含めてトラブルに合わないためにも、ぜひゼニの基礎教育も学校で教えてほしいと思います。
もう一つ、私がゼニの授業で教えてほしいのが、ものの値段や価値の考え方です。
地方と東京で地価が違うのはなぜか。家の値段は一般的なサラリーマンの年収の何倍か。そういったお金の感覚みたいなものは教えられないのでしょうか。
またちょっと行き過ぎかもしれませんが、人の命の値段も。交通事故などにあった場合、どのようにして人の命の値段が決められるのか。
命に値段はつけられないといいながら、きっちりつけているのが現状。また悲しいかな先進国と発展途上国の人間の命の値段が同じでないことははっきりしています。
後半は少しお金の話とは離れ、宗教や政治の話になります。
日本をはじめ多くの国は結局のところゼニに支配されているのが現実ですが、まあ仕方ないですよね。
少なくとも私には、ゼニの支配から逃れることができるのかわからないです。
頭の良い人々が十分な利益を得ることができるので、ゼニから我々庶民を解放するつもりはないのでしょうね。
ゼニにかかわる問題はやっぱり難しいです。