嗤う伊右衛門 / 京極 夏彦
読了後、すぐに読み直した本は久しぶりです。
まずは使われている言葉が凄くいい。江戸時代に本当に使われていた言葉なのでしょうか、それとも作者の作った言葉なんでしょうか。
適切に言葉や文言が選んであり、この物語の雰囲気を作り出し内容をぐっとよくしています。
私の苦手な登場人物が多いパターンだったため、梅と袖や、直助と又市の関係性が1回では理解ができませんでした。
しかし2回読むことでやっとそれらの関係がわかるようになりました。
2回読んでもまだ良くわからない箇所がいくつかありました。もしかしたらこれがつながってくると、もっと楽しめるのかなぁ。
- 母親の存在
針売りの母親の話と、確か最後に伊右門が「母が恋しいか?」と言うが関連あるのだろうか・・・ - 岩があのような顔になったのは誰のせい
わざとぼかしてあるのかな。結局わかりませんでした。最後に又市が伝えようとしたことから素直に想像するのでよかったのかな。 - 蚊帳
かなり重要なものと判断。結界とか境界みたいな理解で良かったのだろうか。 - 木が水を吸い上げる音
これも良くわかんなかったんだよね。その不気味さがいったいどこにかかってくるのだろう。
京極氏の分厚い本に挑戦したいのだが、なかなか踏み切れなくて。ですがこれほど面白のであれば挑戦してみるかな。