珍夜特急1―インド・パキスタン / クロサワコウタロウ
タイトルはもちろん深夜特急をリスペクトしてのものでしょう。
表紙もかなり似せてあるイメージです。
ページをめくることなくバックパッカーの旅行記だとわかります。
私も深夜特急を読んで、インド旅行を決めた口なのですが、そのあたりのことは省略してブックレビューと。
私が読んだ1巻は、旅の始まりからインドを抜けて少し先に進んだあたりまで。
バイクで大陸横断というのが旅の目的で、この旅行記の特徴といえます。そしてバイクの分だけ、出会いがあり、涙あり、事件ありで普通のバックパッカーの旅行記とは違った濃度を持つ本になっています。
言葉が通じない人たちと意思疎通をし、いろいろな国の人々と触れ合う経験は、日本に居たら決して味わえない経験です。
コミュニケーションに必要なのは知力ではなく、体力と精神力なんですよね。
そして、本を読んで改めて感じたのはやはり人間は人間によって影響を受けるものなのだということです。
インドのように衛生的に問題が多い国は年を取ってから行くと体が持たない可能性があるので、気になっている人は若いうちにいっておいたほうがいいです。
インドは爆発的なエネルギーだけでなく、底知れない闇の深さがある国です。中国とはまた違った意味で恐ろしい国だと思います。
タージマハールはため息が出るほど美しかった。そして、ガンジス川の何でも受け入れてあげる感は異常でした。
この2つだけでも行ってみて、体験してほしいと思います。
バック一つでふらふらと旅行に行きたくなる本ですね。