いもじろうの読書ログ

人生最高の一冊が見つかるまで

銀の匙 / 中勘助

 

銀の匙 (岩波文庫)

銀の匙 (岩波文庫)

 

何の気になしに読み始めたのですが、国語の教科書に載るようなそんな作品だったんですね。

 

恥ずかしながら私はこの作品を一切知らず、読み終わった後に、wiki等で知識の補強をしてしまいました。

銀の匙で検索するとアニメが表示されますが、Silver Spoonのほうではありませんのでご注意ください。アニメ化されたのかなんて間違えてしまいました。

 

若干現代風に言葉はアレンジされているものの、日本語ってこんなにうつくしく、そして詳細に情景を語れるものなんですね。

 

作家ってやはり天才ですよね。。。

 

時代背景は現代とは異なりますが、主人公の少年はちょっと変わった人物で
あったことは容易にわかります。

 

もしかしたら、現代だといじめの対象になってしまったかもしれませんが、
当時の寛大さ、そして両親の支援や素敵な友人に恵まれ、いろいろな刺激を受けながら成長していく様子が生き生きと描かれている1冊です。

 

伯母の愛情、友人との戦い、異性への憧れ。特に終盤で登場する伯母に再会する話と姉様の話はとても印象に残りました。

 

主人公の出来が悪い場合、がんばれよ!と励ます側に回ることがほとんどですが、なぜかこのお話は「その気持ちわかる」と同調したくなりました。

 

それだけ、この作品に入り込み、自分自身が主人公になったくらいのつもりで
読んでしまったからでしょう。


ああ、こんな言葉しか選べない自分のふがいなさを悔しく思いながら
読書ログを書き留めました。

 

こんな文章を読んだあとだと、何を書いても自分が1000倍バカになった気がする。。。次は、もう少し気楽なものにしよう。