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人生最高の一冊と一本が見つかるまで

パレード / 吉田修一

 

パレード (幻冬舎文庫)

パレード (幻冬舎文庫)

 

 ルームシェアをしている若い5名の男女のお話です。

この小説は5章に分かれており、1つの章で一人を紹介するような形式になっています。

この男女が恋愛関係になることはありませんので、恋愛の話とはちょっと違いますね。彼らの日常(・・・いや非日常なのかも)のお話です。

作中に何度か出てきますが、主人公達は自分たちのことをある程度客観的に見ています。

インターネットの仮想世界で生活する男女を上から見下ろしているような視点で、私も物語を読むことができました。

大抵の小説は自分が登場人物の一人になって読み切りますが、これはいつもより違った視点となりました。作者が意図的にやっているのですかね?だとしたらいったいどういう方法なんだろう・・・。

きっと最後までそういう話なんだろうと思っていたのですが、やられました。

最後の最後であんな展開になるなんて・・・思わず「え?」と声を出してしまったくらいです。よく考えると、前半の4章の中にいくつか複線が含まれていたのではないかと思います。あの雰囲気の中からいきなりの方向転換にびっくりしてしまいました。

これは再読の可能性が高い1冊ですね。